最近は、ジャレド・ダイアモンド氏の『文明崩壊(上下)』を読んでいます。
ピュリッツツァー賞受賞者なので、ご存知の方もおられるでしょうか。 この方、ハーバード大で生物学、ケンブリッジ大で生理学を修め、 進化生物学、生物地理学、鳥類学、そして人類生態学へと裾野を広げて 行った方なのですが、ただの机上の論理とかではなく、ライフワーク としてニューギニアの熱帯雨林に40年来身を置き、鳥類の研究をしてい たり、種の保存に奔走していたり、他の多くの地域でも自然環境を保護 する為、尽力されていたりするので好感を持てました。 でも、世界的規模の鉱山・製材・漁業・石油・天然ガスの採掘採取産業 の大手企業と接し実務を積んだり、アグリビジネス等にも精通している ので、企業としての観点から視たシビアな面とかも良く把握されてます。 自分の中では、ざっと読める感じではなく、じっくり理解して読んでいる 感じなので結構ペースは遅め。しかも、まだ上巻だったりする(ぁ でっ、内容はと申しますと、過去に数多くの社会が崩壊ないし、消滅、 大規模な古蹟を後代に累々と遺してきたわけですが、(モアイ像とか) 栄耀栄華を極めた社会が、何故に崩壊の憂き目を見るに至ったのか、 個々の住民はどういう末路を辿ったのか、よその地へ移ったのか等の、 歴史研究家たちがウトーリするようなロマン探求(裏付けあり)も然り、 現代に教訓とし警鐘を鳴らすだけでなく、詳細に研究と分析がなされた 学者的見地の部分も然りで、歴史好きな自分には興味深い著書。 自然や文明の営み、環境問題等に関心ある方はご一読如何でしょうか。
by valzearc
| 2006-04-23 17:19
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